タブレット教材やる?やらない?決めかねて「タブレットは紙に勝てるのか―タブレット時代の教育―」を読んでみた。


こんにちは!YOSSY(@yossy_style)です💓

タブレット教材を導入するかどうか、
各社の資料を取り寄せて、色々比較検討しましたが最終的に戻るのは、

YOSSY
これ、ほんとに息子の教育に役立つの?

という素朴な疑問が解決できませんでしたが、こちらの「タブレットは紙に勝てるのか―タブレット時代の教育―」という本を読んで、タブレットやってみようと思ったので、本の紹介とともにその経緯をまとめます。



教育ではイメージ的に受け入れられずらいタブレット

本書の冒頭にもあったのですが、大人の世界ではパソコンを前に仕事をするのが当たり前化してきているのに、子供がパソコンを使っていると遊んでいるのでは?良からぬサイトを見ているのでは?と思ってしまう傾向ってありますよね💦
紙は勉強する道具で、パソコンやタブレットは遊び道具っていうイメージが確かにあります。
昭和生まれの私にとっては、子供が勉強している姿を想像してみてと言われたら、やっぱり紙の教科書を開いて鉛筆と消しゴムを使ってノートに文字を書いている感じです(笑)

じゃあ本当に紙が勉強の道具で、デジタルは遊びの道具なのか?それは真実なのか、思いつきなのか、間違いなのか、またはそのどれでもない別の答えがあるのか?というところから、この本が始まっていきます。

それぞれのメディアに、それぞれの強みがある!

著者は研究者なので、大学生や中学生を集めた実験を度々行い、様々な角度から紙、タブレット、PCのそれぞれの特性をつかんでいきます。
それぞれに、それぞれの強みがあったのですが、特に私がなるほどと思った点としては、紙は記憶したり理解したりする点で優れていて、タブレットは自分で考えたり判断するのに適したメディアであるという点、またタブレットは退屈しにくくもう一度やってみたいという気持ちが湧いてくるようです。

ちょうど新指導要領でも子供たちの「生きる力」をはぐくむ取り組みとして

○学力の重要な3つの要素を育成します

● 基礎的な知識・技能をしっかりと身に付けさせます
● 知識・技能を活用し、自ら考え、判断し、表現する力をはぐくみます
● 学習に取り組む意欲を養います

参照:文部科学省公式ホームページhttp://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/idea/1304378.htm

上記のような指標を示しています。
基礎的な知識・技能は紙で、それを活かして自ら考え、判断し、表現する力はタブレットで実現できそうです。
学習に取り組む意欲も、タブレットが一役買ってくれそうですね。

実際本書の中でも、

タブレットを使い始めて、学習意欲や知識理解は、すぐにも高まるが、表現力や思考力などは、じっくり時間をかけて獲得する力であり、それがタブレットによって伸びることは、今日の教育目標に適していると言えるのである。
―P84より抜粋

とあり、タブレットを教育に導入することで子供たちの「生きる力」が伸びやすい環境になりそうです。
ただ、やはり時間がかかるものです。
まずタブレットが子供たちにとって操作を覚えないといけない特殊な機械である位置づけから、ノートや教科書のように操作に気を取られるようなことのない自然なアイテムになっていなければならないというハードルがあります。
全国の小中学校のうち3.11で被災した東北の子供たちから始まって10校の子供たちにタブレットを配布して授業を始めたところ、すぐに効果的なことがあったわけではなく2年間の積み重ねの結果、3年目で花開くという感じだったそうです。

ちなみに、パソコンは教育の面では大きな軍配は上がらず、文字を打つのが早いという特長はあるのですが、意外と疲れやすくタブレットのようにもう一度やってみたいということもなく、紙のように下線を引いたりメモを取ったりすることがやりずらく、楽しんで学習するというものではなさそうだということです。

実際、テストの結果を見ると紙メディアで勉強した人の結果が一番良かったです。

紙に勝つことは、並大抵ではない。
紙は、きわめて優れたメディアで、書き込みもできるし、全体を一覧することができるし、ぱらぱらとめくることができる。
―P19より抜粋

それぞれのメディアには、それぞれの特徴と役割があるので、実用的には、紙とタブレット、あるいは、紙とパソコンを併用して使うことが、望ましい。
―P71より抜粋

タブレット学習は勉強が苦手な子と、得意な子の両者に効果がある!

そもそも勉強が苦手な子や我が家のように勉強したがらない子にタブレットを渡しても、宝の持ち腐れになるのでは?という疑問もあったのですが本書にはこう書いてあります。

勉強が苦手な子どもが苦手を克服した場合、この子ども達は、全体に比べて、興味・関心・意欲が高くなった。
これは、学習意欲や動機づけが、勉強が苦手な子どもにとって重要であることを示唆している。

勉強が得意な子ども達は、思考力や表現力が、全体に比べて高かった。
このことは、始めは、興味・関心・意欲や知識・理解が向上し、次に、思考力や表現力が向上するという段階を経ることを意味している。

―P109より抜粋

勉強の得意不得意があったとしても、これだけの結果を知ったらタブレットを導入したい気持ちになりますね。

ただ、この研究は飽くまでも学校の授業で取り入れた場合ということであって、先生の力量というのがかなり大きく左右するようでした。

タブレットを用いた学習効果を実感できた教員は、経験年数の多い教員や、授業デザイン力の高い教員であった。
このことから、学習効果を上げるためには、デジタル機器の操作技能ではなく、授業の力量が重要である。
―P110より抜粋

そりゃそうですよね!
授業で使うなら、一斉に進めていかないといけないところと、個別に進められるところと、あるでしょうけれど、タブレットだと子供たちが授業を聞かずに勝手な行動もできてしまいます。
それを抑止するだけの魅力的で注目を集める面白い授業でなければ、子供たちはタブレットに夢中になってしまうのも理解できます。

災害時にも利用できる教材

初めて試験的にタブレットを導入したのが3.11で被災した東北の学校だったと先ほど書きましたが、
これってすごいことですよね!!
被災してしまって避難生活をしている子供たちに、学習用教材を送って自学自習できるようにという思いからこの子達が選ばれたそうです。
そう考えると、今の日本はいつどこで災害が起きても不思議ではない時代。
仮に学校へ通えないような被災をしてしまったとしても、タブレットで勉強することができたら子供たちや親の不安は解消されますよね。
一度遅れてしまったら、それを取り戻すのって意外と大変です。
家で勉強すると言っても、親の世代と教え方が違っていたり親が子供に勉強を教えるにはそれもそれで結構ハードルが高いものです。
タブレットで基本的な理解から学べるのであれば、実際親としても肩の荷が下りますよね。

教育の歴史の流れから見ても、タブレット教材は有効

一人1台タブレットを持って学生たちが自由にいつでもどこでも学習できるようになったのは、当初北米の大学で見られたキャンパスモデルだったそうです。
これから、世界的な流れとして紙のテストからコンピューターを利用したテストに移行していくようです。
要は、紙だけで人の能力を測定するのは無理だからということで、今後は紙とタブレットを組み合わせた教育の時代になっていくであろうというのが著者の見解です。

ネットリテラシーやネチケットの教育がすごく重要だと思う!

良い面だけを考えてタブレット最高!絶対イイ~!!ってなってしまうと危険だよなぁとつくづく思います。
本書にも、「情報社会をいかに生きるか」という章があり、「光と影がある。」と著者は仰っています。
ただ、「影があるからという理由で、社会の情報化から逃げてはいけない。どう対応するかが重要」
「情報化に対応するとは、自分の在り方を振り返って、変わることである。」
とも仰っています。

まだ子供だからと、臆病になりすぎることなく、最低限個人情報をむやみに入力したり伝えたりしないということや、
誰かと交信するのであれば向こう側にいるのも心を持った”人”がいるんだということを絶対に忘れてはいけないこととか、
しっかり家庭でも教育をしてあげた上で、情報化社会に少しずつ参加させてあげられたらいいなと思います。

タブレット時代の教育「タブレットは紙に勝てるのか」を読んで

内容は、結構難しい表現や固い表現が多く、読みやすいかどうかで言うとちょっと読みにくいかもしれません!笑
けど、書いてあることは著者の思ってることより研究による事実の結果の部分が多くて、説得力のある本でした。
どちらかと言うと、保護者向けというよりは教職員向けな感じです。
ですが、これからの日本教育がどう変わっていくのか、タブレットはどんな位置づけで浸透していくのか、イメージをつかむことができました。

息子のタブレット通信教材を導入すべきか悩んでいましたが、この機会に導入してみようと思います。
操作に慣れて実際に花開くのは3年後と書いてありましたが、それは学校で生徒が一斉に利用した場合であり、
家庭で導入する通信教材はまたちょっと違うと思います。
ただ、実はそこまで大きな期待はしていなくて、おそらく効果がはっきりと表れるというのも、
そこまで紙の教材と変わらないんじゃないか?
というのが正直なところです。

そういう半信半疑も含めて、世の中がそうなっていくのなら息子が突然の変化に戸惑うことなく
すんなりと入り込んでいければいいというぐらいの感覚で取り入れてみよう
と思っています。

わが家にとって家庭学習は親子のコミュニケーションに重要な要素を持っていたので、タブレットを導入することでどんな変化が起きていくかも記録していきたいと思います😉💕




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