中学受験体験記

【体験記④】上級生に憧れのお兄さんができました!

【体験記③】初めて受けた模試は偏差値35!!その気になって、一番最初にしたことはその学校の受験に特化した模試への申し込みでした。 あまりできる方ではないとわかっていたけど、 実...
↑でも書いた通り、息子は4年生の1年間はレギュラーコースではなく隔週の月2回でやっているグループ活動と実践的な過去問の練習に特化したクラスに通っていました。
コロナ禍で生徒数も増えず、過去問実践の時はマンツーマンに近い感じでの授業でしたが、グループ活動の練習の日は5年生と合同でやっていただけることもありました。
5年生は4年生ほど少なくはないけれど、合わせても10人いるかいないかぐらいの規模感だったそうです。
(きっと今はそんな少人数なわけないと思います😆)
今思えば、コロナで何もかも制限されていましたが息子にとっては大ラッキーな時期だったように思います。
普段は関わることのない5年生と一緒に授業を受けることができて、1年先にいる先輩たちの背中を肌で感じることができたのは貴重でした。

ひとりっこの息子にとってお兄さんのような存在

息子はひとりっこなので、年下の子と関わることもありませんが、同じように年上の子と関わることもありません。
自分が唯一にして大将の人生です😂
そんな彼にとって、塾で出会った1学年上の子供たちはとてもまぶしかったようです。
特に、中でも「オサトウ君」という先輩がいてグループ活動での話し方のコツなんかをとっても優しくアドバイスしてくれたそうなのです。
その日を境に、それまでは自分で選んでいくことにした塾だけども、なんだかパッとしない感じだった息子も目を輝かせて楽しみにして行くようになりました。
特にグループ活動の練習の日は、とってもはりきってました。

わかりやすくてかわいいよね🤗

オサトウ君みたいになりたくて、オサトウ君に褒めてもらいたくて、頑張ってたんだろうなと思います。
そんな楽しい関係は何ヶ月か続きました。

「志望校で会おう!」

ある日、休憩時間にトイレでおさとう君に会ったときに息子がオサトウ君と約束してきた言葉でした。
先輩なので、先に受験を終えることになるのですが、なんとオサトウ君その日で転塾してしまったのです😭
息子は随分悲しみました。
だけど、最後に交わした約束だけが望みの綱です。
子供同士なので当然連絡先の交換なんてこともできず、どこの塾に移ったのかもわからず。
そもそも、転塾したのか、受験そのものをやめたのか。
それすらわからない状態です。

だけど息子の意思は固かった

そうなんです。
それでも息子は心折れずに信じてました。
オサトウ君は絶対に志望校に受かると。
だから、自分が約束を果たさなければ最後に交わした約束が嘘になると。
6年生になっても、その約束のことをたびたび言葉に出して私に話してました。
きっとそうすることで自分を奮い立たせていたのだろうと思います。

奇跡の再会!!!

もうね。。。
ドラマのような本当の話。
息子が6年生の時は、まだコロナが5類になる前で、学校祭も公開してもらえず息子が志望校へ足を運ぶチャンスはないまま夏も終わったのです。
ただ、コロナもだいぶ生活の中に浸透してきた頃で何もかもストップしていた1年前とは違って、学校説明会だけはあったのです。
親が説明を聞いている間、子供たちはボランティアの在校生と一緒にグループ活動をやったりしながら学校の雰囲気を感じ取る機会をいただけたのです。
そこに、私たち親子も予約してすごーーく楽しみにして行ったんだよね。

そしたら!!!
なんと!!!!

オサトウ君がいたの!!!
もう思い出すだけで涙が出る😭😭😭
オサトウ君はどこか理科の教室でボランティアの前に自分の活動をしていたようなのだけれど、教室越しに息子と目が合ってお互いに
「あーー!!!!!🤩」
ってなってた。

しかも、その日のグループ活動も、たまたまオサトウ君のグループに当たったらしくて、
奇跡の再会と、奇跡のグループ活動をしっかり楽しんできた息子。
最高の時間だったようです。

「お母さん、オサトウ君はやっぱり受かってた!!次は俺の番だ!!」

行きたい学校に初めて足を踏み入れて、それだけでも感動なのに。
まさかの憧れのオサトウ君と再会して、これはもう運命だと。
神様がこんな明日が待ってるから気合い入れてラストスパート頑張れと言ってるんだと。
特に信仰心のない息子ですが(笑)、さすがに神がかったこの日の出来事には目に見えない何かのすごい力を感じたようです。

オサトウ君の存在がくれたパワー

あの学校説明会以来、息子のやる気は一気にギアチェンジしたのが親の目から見てもよくわかりました。
我が家は家の目の前が公園なので、学校の友達が遊びに来ます。
楽しそうな声が誘惑的で、息子もなかなか勉強に身が入らないところでしが、
息子は9月から毎日学校から帰ると塾の自習室へ行くようになりました。
毎日22時近くまで塾で過ごすようになりました。
先生方の厳しい監視があるので、親に見張られているよりよほど緊張感があったようです。
わからないところはすぐに質問できるし、先生方にはかなり手厚く面倒見てもらったことも感謝です。
だけど、何よりもその気になった時の息子の底力ってのは親の私が言うのもなんですが、本当にすさまじい。
あれ以来、ほとんど息子に勉強しなさいとは言わなかった記憶です。
オサトウ君との約束を果たさなければならないという強い意志が息子を突き動かしていました。

入学後もかわいがってもらってます

オサトウ君パワーもあいまって、晴れて志望校合格を果たした息子ですが。
実は、入学後早々にオサトウ君は同級生たちに息子を紹介してくれて、かわいがってあげてほしいと言ってくれて。
息子は入学早々、兄弟姉妹が在校生にいる子のようにたくさんの先輩たちに名前を覚えてもらってかわいがってもらいました。
担任の先生も、息子の顔の広さに驚いていました🤣
そんな優位な立場に押し上げてくれたのもオサトウ君です。
本当に彼には感謝しかありません。

そんなオサトウ君はこれまたすごいスケールで功績を数々積んでいて、札幌市がスポンサーにつくような企画などを主催したりして学校活動を謳歌しています。
そういった普通の中学生では成し得ないような活動や価値観の中に、息子も招き入れてくれて息子も今オサトウ君の組織の中でいろんな経験をさせていただいています。
すごいよね。
素晴らしいなと思います。
そして、ほんと何度も書くけど感謝してもしきれない。

息子の学校は自主性と主体性がメインの方針なので、遊んで過ごしてしまおうと思えばそれで終わってしまうようなところもあるんです。
だけど、こうして学校の教育プログラムの中でしっかり満喫して味わい尽くしている先輩がメンターとなって息子を引っ張ってくれる環境があることは、息子にとって最高にラッキーです。
どうかこれからも、オサトウ君からたくさんのことを教わって、たくさんの経験をしてほしいなと母は遠くからそっと願っております。